今回から、全8回に渡って、日本政策金融公庫で融資を受けるために作成しなければならない「創業計画書」の書き方について解説していきます。
さて、「創業計画書」の最初に登場するのは、融資審査において非常に大切なポイントとなる「創業の動機」です。
今回はこの「創業の動機」について解説したいと思います。
こちらでは、あなたの熱い想いを伝えて、創業に対する本気度を融資担当者に伝えましょう。
もし、日本政策金融公庫の創業計画書の記入欄では足りないようであれば、別紙で用意しても良いです。
それでは、書き方の詳細についてお話ししていきます。
以下の質問に沿って、ご自身のこれまでを振り返ってみてください。
①何故、その業種を選んだのですか?
②いつ頃から独立を目指しましたか?
③独立に向けて、どんな準備をしてきましたか?
以上をしっかりと記載することにより、単なる思いつきの創業ではなく、しっかりと準備をしてきた創業であることを伝えます。
2. 創業によって実現したいこと
ビジネスを行う上で利益を最大化していくことは当然ですが、その先にどんな想いがありますか?
地域貢献や社会貢献など、夢を持って創業するのは大切な事です。
お金持ちになりたいといった目先の欲ではなく、
「お店をオープンする事により、地域を活性化したい」
「従業員を多く雇用できるような企業規模にし、雇用を創出したい」
といった熱い想いを伝えましょう。
3. 家族や周囲の理解を得ているか
独立してすぐに軌道に乗ればいいですが、ほとんどの場合、創業当初は苦労が付き物です。
会社員時代にはなかった、大きな不安やストレスが襲ってくることも多くあるでしょう。
そんなときに精神的な支えになってくれるのは、自分を最もよく理解してくれる家族の存在です。
日本政策金融公庫も創業の心得として、「家族の理解と協力が大事」といっています。
家族の理解と協力を得られていることをしっかりとアピールしましょう。
4. 何故このタイミングの創業なのか
「友人に勧められたから」
「良い物件が見つかったから」
といった計画性のない理由ではいけません。
例えば、
「イタリアンレストランを持つことが夢で、そのために修行してきた。」
といった夢を持たれているかと思います。
ですが、その夢を語るだけでも足りません。
夢を実現するために、
・どのような計画を持って取り組んできたのか?
・その計画は予定通り実践してきたのか?
・計画として今があるのか?
夢の上に計画があり、その計画の上に成り立っていることをアピールしましょう。
まとめ
融資担当者としては、計画性がある創業であるということは、事業開始後も計画的に取り組むことができ、それにより返済もきちんと行えると考えます。
ご自身の熱い想いとこれまでの経験を記載し、計画性がある創業であることをしっかりとアピールしましょう。
専門家に依頼して確実に融資を実行されたい方は、こちらからお気軽にご相談ください。
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